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愛着スタイル診断【無料・18問】恋愛の愛着タイプを4つから判定

── 見捨てられ不安と、近さの息苦しさ。2本の物差しで、いまのあなたの恋愛のくせを地図に置く

安定型・不安型・回避型・恐れ回避型を表す4人が並ぶイラスト

無料・登録なし・約3分

愛着スタイル診断をはじめる

18問に5段階で答えると、「愛着不安」と「親密さの回避」の2つの軸から、あなたの愛着タイプ(安定型・不安型・回避型・恐れ回避型)を判定します。いまの恋人、いなければいちばん長く続いた関係を思い浮かべて、直感で答えてください。

回答はこの端末の中だけで計算し、どこにも送りません。医学的な診断ではなく、いまの傾向の目安です。

返信が来ないだけで一日が手につかなくなる人がいます。反対に、好きな相手なのに、距離が縮まるほど息が詰まって、ひとりの部屋に帰りたくなる人もいます。どちらも「性格が悪い」わけでも「恋愛に向いていない」わけでもありません。心理学では、こうした近さと距離のくせを愛着スタイル(愛着タイプ)と呼び、研究が50年以上積み重なってきました。

このページは、その考え方をもとに当サイトが作った無料の愛着スタイル診断テストです。質問は18問、所要時間は3分ほど。恋愛の場面を中心に、見捨てられることへの不安と親密さを避けたい気持ちという2本の物差しで答えを測り、安定型・不安型・回避型・恐れ回避型の4つのどれに近いかを判定します。点数は2軸の図の上に一つの点として表示されるので、「どの型か」だけでなく「型の中のどのあたりか」まで見えます。

診断のあとは、下の解説で自分の結果を深く読んでください。受ける前に仕組みを知っておきたい人は、先に「この愛着診断の仕組み」の節から読むのもおすすめです。答えはあなたの端末の中だけで計算され、どこにも送信されません。

はじめにお読みください。このページで使う4つの型の名前は、ボウルビィに始まる愛着の研究と、大人の愛着を2本の物差しで測る研究(ブレナンら 1998年)、自己観と他者観による4つの型(バーソロミューとホロヴィッツ 1991年)から借りた、性格の傾向を指す言葉です。病院でつく診断名とは違います。18問の設問は当サイトのオリジナル文面で、研究で使われる尺度の翻訳ではなく、信頼性や妥当性の検証(標準化)もしていません。結果はいまの傾向の目安として読んでください。本文は事実(論文で確かめた内容と当サイトの実数)、考察(研究を踏まえた運営側の解釈で、臨床心理士の監修つき)、未確定(集計がまだのもの、あなたから見た相手の型)を分けて書いています。

恋人やパートナーから暴力、脅し、行動の監視、お金や性の強要を受けている場合は、愛着タイプの相性を考えるより先に安全を確保してください。DV相談ナビ、警察相談専用電話(#9110)が窓口です。眠れない、食べられない、気分の落ち込みが続くときは、医療機関や各地の精神保健福祉センターに相談してください。

この記事でわかること

  • 愛着スタイル診断とは何か。赤ちゃんの研究から大人の恋愛の研究へ、物差しがどう受け継がれてきたか
  • この無料の愛着診断が、18問の答えをどう計算して4つの愛着タイプに分けているか(2つの軸・逆転項目・境目の扱い)
  • 安定型・不安型・回避型・恐れ回避型それぞれの、恋愛での連絡・ケンカ・別れ際・強み・つまずき・相性
  • 「不安の点」「回避の点」の読み方と、境目に近い結果、前回と違う結果の受け止め方
  • 研究で報告された割合と、当サイトの別の診断の実数。数字を比べるときの注意
  • 愛着障害・発達障害・うつと混同しないためのポイントと、相談先

先に結論 — この愛着タイプ診断でわかること・わからないこと

最初に、この診断の守備範囲をはっきりさせておきます。愛着スタイル診断は、占いのように運命を言い当てるものではありません。一方で、根拠のない性格テストとも違い、どの軸で何を測っているかを説明できる作りにしています。わかることと、わからないことを表にしました。

この診断でわかることこの診断ではわからないこと
恋愛や親しい関係で、見捨てられ不安がどのくらい強く出やすいかあなたが医学的な「愛着障害」かどうか(医師の診察が必要)
近づかれたときに息苦しさや引きたい気持ちがどのくらい出やすいか子どもの頃に何があったか(原因は答えからは特定できない)
2つの傾向の組み合わせから、4つの愛着タイプのどれに近いか相手との関係が続くか、結婚に向くかといった将来の予測
型の境目に近いか、はっきり一つの型に寄っているか研究用の尺度と同じ精度の点数(標準化をしていないため)
どんな場面でつまずきやすく、何から練習すればよいかの目安相手の愛着タイプ(本人が答えないかぎりわからない)

要するに、この愛着診断は自分のくせに名前をつけて、扱いやすくするための道具です。名前がつくと、「またあの感じが来た」と気づけるようになります。気づけると、反射で動く前に一呼吸おけるようになります。愛着の研究が実生活で役に立つのは、たいていこの順番です(考察)。

愛着スタイル診断とは — 赤ちゃんの研究から大人の恋愛へ

「愛着スタイル」という言葉はSNSでよく見かけるようになりましたが、もとは発達心理学の専門用語です。愛着診断がなぜ恋愛の悩みに使われるのかを理解するには、研究の流れを一度たどっておくと話が早くなります。ここでは5つの段階に分けて説明します。4つの分類の細かな違いは愛着スタイルの4分類の解説で詳しく扱っているので、ここでは「診断の物差しがどこから来たか」に絞ります。

1. ボウルビィの愛着理論 — 不安なときに誰のもとへ戻るか

英国の児童精神科医ボウルビィ(John Bowlby)は、1969年の『愛着と喪失』第1巻で、子どもが不安なときに特定の大人にくっつこうとする行動を、生き延びるための仕組みとして説明しました。怖いときに戻れる場所を安全基地と呼び、その人との関係の中で「自分は助けてもらえる存在か」「人は頼れるか」という心の地図(内的作業モデル)ができていく、と考えました。安全基地の考え方は安全基地とはで詳しく書いています。

2. エインズワースの観察 — 母親が部屋を出て戻ってきたとき

ボウルビィの共同研究者だったメアリー・エインズワースは、満1歳ごろの乳児とその母親に見慣れない部屋へ来てもらい、母親が短い時間部屋を出て、また戻ってくる場面を観察しました。これが1978年に本にまとめられたストレンジ・シチュエーション法です。母親が戻ると素直に近づいて落ち着く子、戻ってきても目をそらす子、近づくのに怒ったり泣き止まなかったりする子。この違いが、安定型・回避型・アンビバレント型という分類の出発点になりました。

3. ハザンとシェイバー — 恋愛も愛着の一つではないか

1987年、ハザン(Cindy Hazan)とシェイバー(Phillip Shaver)の二人は、大人の恋愛にも同じ3つのパターンが見られるのではないかと考え、アメリカの地方紙に「ラブクイズ」を載せて読者から回答を集めました。自分に最も近い文章を3つの中から一つ選ぶという、とても簡単な方式です。最初の620人の回答では、安定型が56%、回避型が25%、不安(アンビバレント)型が19%でした。恋愛を愛着の枠組みで読むという発想は、ここから一気に広がりました。

4. バーソロミューとホロヴィッツ — 自分の見方×他人の見方で4つに

1991年、キム・バーソロミューとレナード・ホロヴィッツは、「自分をどう見ているか(肯定的か否定的か)」と「他人をどう見ているか」の組み合わせで、大人の愛着を4つに分けるモデルを発表しました。安定(secure)、とらわれ(preoccupied)、拒絶(dismissing)、恐れ(fearful)の4つです。3分類で一つにまとめられていた回避型が、「人を必要としない回避」と「傷つくのが怖い回避」に分かれたのが大きな変化でした。当サイトの「回避型」「恐れ回避型」という呼び分けも、この4分類にならっています。

5. ブレナンらのECR — 「型」ではなく「2本の物差し」で測る

1998年、ケリー・ブレナン、キャサリン・クラーク、フィリップ・シェイバーは、それまでに作られていた大人の愛着の質問紙の項目を集めて因子分析を行い、ほとんどの質問紙が愛着不安(見捨てられることへの恐れ)と愛着回避(親密さや頼ることへの居心地の悪さ)という2つの次元にまとめられることを示しました。そこから、各次元18項目、合計36項目の質問紙 ECR(Experiences in Close Relationships)が生まれます。2000年にはフレイリーらが項目反応理論で見直した改訂版 ECR-R を発表し、日本語版の作成も進められてきました。

この診断は、この「2本の物差しで測り、組み合わせで4つに分ける」という考え方を借りています。ただし設問は当サイトのオリジナルで、ECRやECR-Rの項目を訳したものではありません。この点は後の「限界」の節でもう一度説明します。

ECRから4分類まで — 愛着診断の物差しの系譜

ここまでの流れを一枚の図にまとめました。上から下へ時代が進み、「何を見ていたか」が変わっていきます。赤ちゃんの行動の観察から、大人の自己報告へ。3つの型から、2本の連続した物差しへ。この診断は一番下の段にあたります。

1969 ボウルビィ 愛着理論・安全基地 1978 エインズワースら 赤ちゃんの再会場面を観察(3つの型) 1987 ハザンとシェイバー 大人の恋愛にも3つの型 1991 バーソロミューら 自己観×他者観で4つの型 1998 ブレナンら(ECR) 不安と回避の2本の物差し この愛着スタイル診断 オリジナル18問で2軸を測り4つに (尺度の翻訳ではない・未標準化)
大人の愛着診断の物差しの系譜(Bowlby, 1969/Ainsworth ら, 1978/ハザンとシェイバー 1987/バーソロミューとホロヴィッツ 1991/ブレナンら 1998 をもとに当サイト作成)。この診断は考え方を借りたもので、研究用の尺度そのものではありません。
年研究者何を見たかこの診断が借りたもの
1969Bowlby不安なときに特定の人へ近づく仕組み「近さ」と「不安」を関係の中で見る視点
1978Ainsworth ら1歳児の分離と再会の反応離れたあと・戻ったあとの反応に注目する視点
1987Hazan & Shaver大人の恋愛の自己申告(3つの文から選ぶ)恋愛の場面を中心に尋ねる設計
1991Bartholomew & Horowitz自分の見方と他人の見方の組み合わせ4つの型の名前と、回避を2つに分ける考え方
1998Brennan, Clark & Shaver既存の質問紙を束ねた2つの次元不安と回避を別々に点数化する方法

この愛着診断の仕組み — 18問・2つの軸・4つのタイプ

ここからは、このページの診断そのものの作りを説明します。「なぜこの結果になったのか」が自分で追えるように、計算の手順をすべて書きます。

2つの軸 — 愛着不安と、親密さの回避

18問は、半分ずつ2つの軸に分かれています。愛着不安の軸(9問)は、相手の気持ちが離れていくのではないかという心配、見捨てられることへの怖さ、気持ちを何度も確かめたくなる衝動を尋ねます。親密さの回避の軸(9問)は、距離が近くなりすぎたときの息苦しさ、弱みを見せることへの抵抗、困っても人に頼らずに済ませたい気持ちを尋ねます。2つの軸は別々に計算するので、「不安も回避も高い」「どちらも低い」といった組み合わせがそのまま結果に出ます。

3つの場面 — 近さと距離/連絡と不安/頼ることと一人

設問は、恋愛でよく揺れる3つの場面から6問ずつ作っています。一つ目は近さと距離(会う頻度、一緒に過ごす時間、踏み込まれたときの感じ方)。二つ目は連絡と不安(返信の間隔、既読のあとの沈黙、予定が変わったときの受け止め方)。三つ目は頼ることと一人(困ったときに助けを求めるか、一人の時間をどれくらい必要とするか)。どの場面にも両方の軸の設問が入っているので、場面の偏りで結果が片寄りにくくなっています。

5段階の答えと、逆向きの設問(逆転項目)

答えは「まったくちがう」から「とてもそう」までの5段階です。各軸のうち2問は、そう思うほど点が低くなる向きに書いた逆転項目です。たとえば不安の軸なら「相手の気持ちを疑わずにいられる」という向きの文にあたります(実際の設問の文面とは別の例です)。逆転項目を混ぜるのは、深く考えずに全部「とてもそう」と答えたときに、極端な結果が出にくくするためです。

平均が3を超えるかどうかで4つに分ける

逆転項目を裏返したうえで、軸ごとに9問の平均を出します。平均は1から5のあいだの数字になり、真ん中は3です。そして次の表のように、各軸の平均が3を超えるかどうかで4つの愛着タイプに分けます。

判定愛着不安の平均親密さの回避の平均ひとことで言うと
安定型3以下3以下近づくことも、離れて待つこともできる
不安型3を超える3以下近づきたいが、離れていかないか心配
回避型3以下3を超える一人でいられるが、近すぎると苦しい
恐れ回避型3を超える3を超える近づきたいのに、近づくのが怖い

境目(3±0.35)の近くでは「となりの型」も表示する

平均が2.65から3.35のあいだにある軸は、境目に近いと判断します。たとえば不安の平均が3.2で回避の平均が2.1なら、判定は不安型ですが、不安の点が境目に近いため「安定型の傾向もある」と一緒に表示されます。両方の軸が境目の近くにあれば、となりの型が二つ出ることもあります。1問の答えが一つずれただけで型が入れ替わる位置にいる人に、「あなたは○○型です」と言い切らないための工夫です。

答えは送信しない — 端末の中だけで計算

回答の計算は、すべてあなたのブラウザの中で行います。答えや点数を当サイトのサーバーに送ることはなく、保存もしません。次に開いたときに前回の結果と見比べられるよう、結果だけをあなたの端末(ブラウザのlocalStorage)に残します。消したいときは、ブラウザの閲覧データの削除で消えます。

2軸の図で見る4つの愛着タイプ

診断の結果画面には、次の図と同じ形の平面が出て、あなたの点がどこにあるかが示されます。横が回避、縦が不安です。右へ行くほど近さが苦手で、上へ行くほど見捨てられ不安が強いことを表します。中央の十字が平均3の線、うすい帯が境目の幅(3±0.35)です。

不安型 スマホを握る人 恐れ回避型 手を伸ばして引く人 安定型 マグを持つ人 回避型 ヘッドホンの人 例 親密さの回避(1〜5)→ 愛着不安(1〜5)→
この診断の結果の平面(横=親密さの回避、縦=愛着不安、点線=平均3、白い帯=境目の幅3±0.35)。例の点は「不安3.3・回避2.4」で、判定は不安型、ただし境目に近いので安定型の傾向も表示されます。ブレナンら(1998年)の2次元と、バーソロミューとホロヴィッツ(1991年)の4分類の考え方をもとに当サイト作成。

図の読み方 — 角に近いほどその型の特徴が濃い

同じ不安型でも、図の左上の角に近い人と、中央の十字のすぐそばにいる人では、日常の感じ方がかなり違います。角に近いほど、その型の説明が「全部当てはまる」と感じやすく、十字に近いほど「半分くらい当てはまる」「となりの型の話もわかる」と感じやすくなります。研究でも、大人の愛着ははっきり分かれた箱というより、連続した量として分布しているという結果が出ています(Fraley ほか, 2015)。4つの名前は、地図の上の地名のようなものだと考えてください。

絵の4人について

結果画面と下の解説では、4つの型にそれぞれ人物のイラストをつけています。安定型はマグカップを手に体を開いている女性、不安型はスマホを握りしめている男性、回避型はヘッドホンをして少し横を向いている女性、恐れ回避型は手を伸ばしながら半歩下がる男性です。研究上の意味はなく、型の雰囲気を覚えやすくするための目印です。性別にも意味はなく、どの型も男女どちらにもいます。「不安型は女性、回避型は男性」という決めつけを避けるために、あえて入れ替えて描いています。

ほかの診断との違い — どれを受ければいい?

当サイトには、愛着に関わる診断やチェックがいくつかあります。目的によって向き不向きがあるので、違いを表にまとめました。

診断形式わかること向いている人
このページの愛着スタイル診断18問・5段階・約3分不安と回避の2軸の点数と、4つの愛着タイプ、境目の近さ恋愛の愛着タイプをまず知りたい人
愛着スタイルのセルフチェック12問・はい/いいえ4つの型のどれに当てはまる項目が多いかもっと短く、ざっくり確かめたい人
愛着×MBTI診断性格の質問と愛着の質問MBTIの16タイプと愛着の4タイプを組み合わせた64タイプ性格と恋愛のくせを一緒に知りたい人
愛着障害のチェック医学の話を踏まえたチェック生活に支障が出るほどの困りごとがあるかの目安恋愛以外の場面でも生きづらさが強い人

迷ったら、まずこのページの愛着タイプ診断を受けて、自分の軸の位置を知るのがおすすめです。そのうえで、性格との組み合わせまで知りたくなったら64タイプ診断へ、結果の意味を別の角度から確かめたくなったら診断結果の読み方の記事へ進んでください。性格診断全般がどのくらい当たるものなのかは性格診断は当たるのかで扱っています。

受ける前に — 愛着診断テストに答えるときのコツ

自己申告の診断は、答え方で結果がかなり動きます。より「いまの自分」に近い結果を出すために、次の5つを意識してみてください。

01

思い浮かべる相手を一人決める

いま恋人やパートナーがいる人はその人を、いない人はこれまでで一番長く続いた関係か、一番心が動いた関係を思い浮かべて答えます。途中で思い浮かべる相手が変わると、軸の点数がぶれやすくなります。恋愛の経験がほとんどない人は、いちばん親しい友人や家族を思い浮かべても構いません。

02

理想ではなく、実際にしていることで答える

「本当はこうありたい」ではなく、「実際にはこうしてしまう」で答えます。愛着のくせは、落ち着いているときより、揺れたときに出るものです。最後に揺れた場面を一つ思い出してから答えると、実感に近くなります。

03

一問に長く迷わない

迷ったら最初に浮かんだ答えを選びます。一問にこだわって考え込むと、「こう答えたらどの型になるか」を先読みしてしまい、結果が自分の願望に寄っていきます。

04

真ん中の「どちらとも言えない」を逃げ道にしない

5段階の真ん中は、本当にどちらとも言えないときのためのものです。真ん中が多すぎると、両方の軸が3の近くに集まり、境目の結果が出やすくなります。少しでも傾くなら、傾いた側を選んでください。

05

大きな出来事の直後は、日をあけてもう一度

別れた直後、ケンカの最中、ひどく疲れている日は、不安の点が普段より高く出やすくなります。その日の結果も「いまの状態」としては正しいのですが、普段の傾向を知りたいなら、落ち着いた日にもう一度受けて見比べるのがおすすめです。

安定型(不安が低く、回避も低い)— 近づくことも、待つこともできる

安定型の女性。マグカップを片手に、相手のほうへ体を開いて穏やかにほほえんでいる

絵の彼女は、湯気の立つマグを片手に、相手のほうへ体を開いて立っています。安定型は、相手を大切に思う気持ちと、相手がいなくても自分は大丈夫だという感覚が、同時に成り立っている状態です。不安の点も回避の点も3以下で、図の左下にいます。詳しい性格の傾向は安定型の解説にもまとめています。

恋愛での出方 — 好意をそのまま出せる

安定型の人は、好きだと感じたら比較的まっすぐに伝えます。駆け引きで相手の反応を試す必要をあまり感じないからです。相手が忙しそうなら「今週は無理しないでね」と引くことができ、会いたいときは「来週どこかで会えたらうれしい」と言えます。近づくことと離れることの両方に、強いブレーキがかかっていない状態です。

連絡とケンカ — 沈黙を最悪の意味に読まない

返信が遅くても、「忙しいのかな」と受け止めて、自分の予定を続けられます。ケンカになったときは、相手を言い負かすことより、何に困っているのかを知ることに関心が向きます。黙り込んでも、追い詰めても、関係はよくならないことを経験で知っているからです(考察)。ケンカの型ごとの違いは愛着タイプ別のケンカで比べています。

別れ際 — 悲しみを感じきってから前へ

安定型でも、別れはもちろんつらいものです。ただ、相手を必死に引き留め続けたり、何もなかったように感情を切り捨てたりするより、悲しい、寂しいという気持ちをいったん感じて、友人に話したり時間を置いたりしながら回復していくことが多いと考えられます。

強みとつまずき

場面強みつまずきやすいところ
連絡間隔が空いても自分の生活を続けられる不安の強い相手に「気にしすぎ」と軽く返してしまう
ケンカ感情と事実を分けて話せる相手が話せる状態になるまで待つのが苦手なことも
頼ること困ったときに素直に助けを求められる相手も同じように頼れると思い込みやすい
一人の時間一人でも楽しめるので相手を縛らない相手からは「寂しくないの?」と誤解されることがある
相性どの型の相手とも関係を作りやすい不安定な相手の世話役になり、疲れをため込む

最後の行は見落とされがちです。安定型は相手の揺れを受け止められる分、気づくと自分ばかりが調整役になっていることがあります。その疲れについては安定型が恋愛で疲れるときで書いています。

相性 — 相手の型の安全基地になりやすい

安定型は、不安型の相手には「大丈夫だよ」を言葉と行動で示し、回避型の相手には一人の時間を尊重することで、関係を落ち着かせる役に回りやすい型です。ただし、それは相手を「治す」ことではありません。相手の型を変えられるのは相手自身だけで、安定型にできるのは安心できる環境を用意することまでです。安定型が不安定な型の人を引きつけやすい理由は安定型に惹かれる理由で解説しています。

今日からできること

  • 相手の不安や回避に合わせて調整したら、その分の疲れを自分の言葉で相手に伝える
  • 「気にしすぎだよ」の代わりに「そう感じたんだね」と一度受け止めてから事実を伝える
  • 自分が安定していられる条件(睡眠、友人、仕事の余裕)を知っておき、崩れたら早めに休む

不安型(不安が高く、回避は低い)— 近づきたいのに、離れていかないか心配

不安型の男性。スマホを胸の前で握り、画面をちらっと見ている

絵の彼は、スマホを手放せずに画面をちらちらと見ています。相手の小さな変化にも気づけるのは長所ですが、気づきすぎて休まらないのが悩みです。不安型は、相手と近くにいたい気持ち(回避が低い)と、相手の気持ちが離れていくのではという心配(不安が高い)が組み合わさった型で、図の左上にいます。4分類では「とらわれ型」とも呼ばれます。

恋愛での出方 — 相手が生活の中心になりやすい

好きになると、相手のことを考える時間が一気に増えます。相手の予定に合わせて自分の予定を空け、相手の好みに合わせて服や話題を変えることもあります。愛情が深いのは確かですが、自分の生活や友人関係が後回しになり、相手の反応ひとつで一日の気分が決まってしまうのがつらいところです。不安型の恋愛の全体像は不安型の恋愛で詳しく扱っています。

連絡とケンカ — 沈黙が「嫌われた」の証拠に見える

返信が遅い、既読のまま返事がない、スタンプだけで終わった。そうした小さな変化を、不安型の人は「気持ちが冷めたサイン」と読みやすくなります。確かめたくて追加のメッセージを送り、それでも返事がないと、さらに送りたくなる。ケンカでは、話し合いが途中で終わることがとても怖いので、相手が「今日はもうやめよう」と言っても、その場で決着をつけようとしがちです。連絡の不安については不安型からの連絡、相手の気持ちを試してしまう行動については試し行動が参考になります。

別れ際 — 引き留めと自分責めのループ

別れを切り出されると、理由を何度も聞き、関係を続けるための条件を必死に探します。別れたあとも、相手のSNSを見に行ったり、「自分のどこが悪かったのか」を繰り返し考えたりして、回復に時間がかかりやすい型です。見捨てられることへの怖さの正体は見捨てられ不安で掘り下げています。

強みとつまずき

場面強みつまずきやすいところ
連絡相手の小さな変化にすぐ気づける変化を悪い意味に読み、確認を重ねてしまう
ケンカ関係を大事にしていることがはっきり伝わるその場で決着をつけたくて相手を追い詰める
頼ること気持ちを言葉にして相手に近づける相手の反応で自分の価値を測ってしまう
一人の時間人とのつながりを育てる力がある一人の時間が「見捨てられた時間」に感じられる
相性安定型の相手とは深く安心した関係を作れる回避型の相手に強く惹かれ、追いかけっこになりやすい

相性 — 回避型に惹かれやすいという落とし穴

不安型の人は、なかなか手に入らない相手ほど気になるという経験をよく語ります。距離を取る相手のそばにいると、不安が刺激され続け、それが「強く惹かれている」感覚と区別しにくくなるからだと考えられます(考察)。この組み合わせの詳しい動きは不安型と回避型の相性にまとめています。

今日からできること

  • メッセージを送りたくなったら、送る前に10分だけ別のことをしてみる(衝動の波は時間で下がる)
  • 「返信がない=嫌われた」と思ったら、ほかの説明を3つ書き出してみる
  • 相手以外に、気持ちを話せる人や打ち込めることを一つ持つ
  • 自分を責める言葉が出てきたら、友人にかけるような言葉に言い換える(不安型のセルフ・コンパッション)

回避型(不安は低く、回避が高い)— 一人でいられるが、近すぎると苦しい

回避型の女性。ヘッドホンをして本を抱え、少し横を向いて立っている

絵の彼女は、ヘッドホンで自分の時間を守りながら、少し横を向いて立っています。話しかければ応じますが、自分から距離を詰めることはあまりありません。回避型は、相手に見捨てられることへの不安は強くない一方で、近づかれすぎることや頼り合うことに居心地の悪さを感じやすい型で、図の右下にいます。4分類では「拒絶型(拒絶回避型)」と呼ばれます。回避型の基本は回避型とはでも解説しています。

恋愛での出方 — 好きでも自分のペースを守りたい

回避型の人は、好意がないわけではありません。むしろ、相手と過ごす時間を楽しんでいることも多いのです。ただ、会う頻度が増えたり、将来の話が具体的になったり、相手の感情の重さを感じたりすると、急に気持ちが引いてしまうことがあります。自分でも理由がわからず、「冷めたのかな」と戸惑う人も少なくありません。回避型の恋愛の流れは回避型の恋愛で詳しく書いています。

連絡とケンカ — 返信が遅いのは、嫌いだからではないことが多い

回避型の人にとって、こまめな連絡は「義務」に感じられやすく、返信が後回しになりがちです。ケンカでは、感情的な言い合いになるほど黙ったり、その場を離れたりして、話し合いを避けようとします。本人にとっては「これ以上こじらせないための退避」でも、相手には「突き放された」と映ります。連絡の頻度のずれは回避型の連絡頻度や回避型のLINEで具体例を挙げています。

別れ際 — あっさり見えて、あとから来る

別れの場面では、感情を表に出さず、淡々と終わらせることが多い型です。周りからは「平気そう」に見えますが、数か月たってから急に相手のことを思い出して苦しくなる、という話もよく聞かれます。感情をその場で感じないようにしている分、あとから遅れて届くことがあると考えられます(考察)。

強みとつまずき

場面強みつまずきやすいところ
連絡相手を束縛しない。自分の時間も相手の時間も尊重する必要な報告まで省き、相手を不安にさせる
ケンカ感情に流されず、冷静に考えられる黙る・離れることで話し合いが終わらない
頼ること自分のことは自分で片づけられる弱っているときほど一人で抱え込む
一人の時間一人の時間で回復し、落ち着いて戻ってこられる「一人になりたい」を言わずに消えてしまう
相性安定型の相手とはほどよい距離の関係を作れる不安型の相手の追いかけに息苦しくなり、さらに引く

相性 — 距離の取り方を言葉にできるかが分かれ目

回避型の人が安定した関係を続けられるかどうかは、「一人になりたい」「今は話せない」を、黙って実行するのではなく言葉で伝えられるかにかかっています。距離を取ることそのものは悪くありません。問題は、理由のわからない沈黙が相手の不安をかき立てることです。境界線の引き方は回避型の境界線、近づくことへの怖さは親密さへの恐怖で扱っています。

今日からできること

  • 一人になりたいときは「○時まで一人で休むね。そのあと連絡する」と、戻る時間を添えて伝える
  • 感情が動いた場面を、その日のうちに一行だけメモする(気持ちに気づく練習)
  • 小さな頼みごとを一つ相手にしてみる(頼っても関係は壊れないという経験を増やす)

恐れ回避型(不安も回避も高い)— 近づきたいのに、近づくのが怖い

恐れ回避型の男性。片手を前に伸ばしながら、もう片方の手を胸に当てて半歩下がっている

絵の彼は、片手を前に伸ばしながら、もう片方の手を胸に当てて半歩下がっています。恐れ回避型は、見捨てられる不安(不安が高い)と、近づくことへの警戒(回避が高い)が同時に強い型で、図の右上にいます。「近づくと傷つきそう、離れると寂しい」という二つの気持ちのあいだで揺れやすいのが特徴です。恋愛での出方は恐れ回避型の恋愛で詳しく書いています。

恋愛での出方 — 熱くなったり冷めたりをくり返す

好きになると一気に近づき、相手を大切に思う気持ちも強く出ます。ところが関係が深まって「本気で失うかもしれないもの」になると、急に怖くなって距離を取ってしまう。相手からは、昨日まで熱心だった人が急に冷たくなったように見えます。本人の中では、どちらの気持ちも本物です。このゆれ方はホットアンドコールド(熱しやすく冷めやすい態度)や近づきたいのに怖いでも取り上げています。

連絡とケンカ — 追いかけたあとで、急に閉じる

返信が来ないと不安になって何通も送るのに、相手から温かい言葉が返ってくると、今度はどう返せばいいかわからずに黙ってしまう。ケンカでは、怒りをぶつけたあとに自分を強く責め、しばらく連絡を絶つことがあります。相手の本心を確かめたくて試すような行動をとる人もいます(恐れ回避型の試し行動)。

別れ際 — 自分から終わらせて、あとで後悔する

捨てられる前に自分から離れる、という形の別れが起きやすい型です。関係がうまくいきかけたときほど「どうせ終わる」という予感が強まり、先に手を離してしまう。そして離れたあとで、失ったものの大きさに気づいて苦しむ。このくり返しに心当たりがある人は少なくありません。回避型との違いが気になる人は回避型と恐れ回避型の違いを読んでみてください。

強みとつまずき

場面強みつまずきやすいところ
連絡相手の気持ちに敏感で、深く共感できる送りすぎと音信不通が交互に来る
ケンカ相手の痛みも自分の痛みもよくわかる怒り→自己嫌悪→連絡断ちの流れに入りやすい
頼ること本当に信頼した相手とは深い絆を作れる頼りたいのに、頼った瞬間に怖くなる
一人の時間内面を見つめる力がある一人でいても、一緒にいても落ち着かない
相性安定型の相手とは、時間をかけて安心を積み上げられる不安定な相手とは、互いの揺れが増幅しやすい

相性 — 急がない相手、予測できる相手と相性がいい

恐れ回避型の人にとって大切なのは、相手の反応が予測できることです。約束を守る、機嫌で態度を変えない、距離を取りたいときも理由を言ってくれる。そうした相手とのあいだで、「近づいても大丈夫だった」という経験を少しずつ積み重ねていくことが、関係を落ち着かせる近道になると考えられます(考察)。恐れ回避型が惹かれやすい相手については恐れ回避型が惹かれる人で書いています。

今日からできること

  • 「離れたい」と「近づきたい」が同時にあることを、どちらも否定せずにメモに書く
  • 関係を終わらせたくなったら、決める前に24時間おく(強い感情の中では決めない)
  • 信頼できる人に、自分がこの揺れ方をしやすいことを先に伝えておく

恐れ回避型の結果が出た人のなかには、過去の傷つき体験を思い出してつらくなる人もいます。そのつらさが日常生活に響くほど強いときは、一人で抱えず、後で紹介する相談先を頼ってください。

軸の点数の読み方 — 「不安の点」と「回避の点」

結果画面には、型の名前と一緒に2つの点数(1〜5の平均)が出ます。型の名前より、この2つの数字のほうが多くの情報を持っています。点数の目安を表にしました。

平均点愛着不安の軸が示すこと親密さの回避の軸が示すこと
1.0〜1.9相手の気持ちをほとんど疑わない。返信の間隔にも動じにくい近づくことにも頼ることにも抵抗が少ない
2.0〜2.6ときどき心配になるが、自分で落ち着ける一人の時間もほしいが、近さを楽しめる
2.65〜3.35(境目)状況しだいで、心配が強くなったり弱くなったりする相手や関係の段階によって、近さの感じ方が変わる
3.4〜4.0相手の反応で気分が大きく揺れやすい近すぎると息苦しく、距離を取りたくなりやすい
4.1〜5.0見捨てられる怖さが日常の多くを占めている頼ること・弱みを見せることを強く避けている

不安が高いとき — 「警報が鳴りやすい」状態

不安の点が高いのは、関係の中の小さな変化を危険として察知する警報が、敏感に設定されている状態だと考えてください。警報そのものは、大切な人を失わないための仕組みです。困るのは、鳴らなくていい場面でも鳴り、鳴ったあとなかなか止まらないことです。不安の点が高かった人は、警報が鳴ったときに行動する前に、まず鳴っていることに気づく練習から始めると効果的です。

回避が高いとき — 「ブレーキがかかりやすい」状態

回避の点が高いのは、近づくスピードが上がると自動的にブレーキがかかる状態です。ブレーキがあるから、自分のペースや生活を守れているという面もあります。困るのは、止まる理由を相手に伝えないまま急ブレーキを踏むことです。回避の点が高かった人は、ブレーキを外そうとするより、ブレーキを踏むときに一言添えることから始めるほうが現実的です。

両方が真ん中あたりのとき — 相手と状況で動く人

両方の軸が2.65〜3.35に入っている人は、どの型にもはっきり寄っていない人です。「いつもは安定しているのに、特定の相手のときだけ不安になる」「仕事が忙しい時期だけ距離を取りたくなる」というように、状況で動きやすいと考えられます。この場合は、型の名前よりどんな相手・どんな時期に揺れるかを観察するほうが役に立ちます。

境目に近い結果の読み方 — 「となりの型の傾向もある」と出たら

結果に「となりの型の傾向もある」と表示された人は、2つの型の説明を両方読んでください。たとえば「不安型(安定型の傾向もある)」なら、普段は安定型に近く、関係が揺れたときに不安型のくせが顔を出す、と読むのが自然です。

境目は「どっちつかず」ではなく「切り替わりやすい」

境目にいることは、悪いことでも曖昧なことでもありません。関係の状態によって、どちらの型の反応も出せるということです。安定型との境目にいる人は、安心できる相手と一緒にいるだけで、不安や回避の点がはっきり下がることもあります(考察)。反対に、関係がこじれた時期には、となりの型のくせが強く出るかもしれません。

境目の人ほど、もう一度受ける価値がある

境目に近い人は、1問の答えがずれるだけで型の名前が入れ替わります。数週間あけてもう一度受け、点がどちら側に動いたかを見ると、自分の揺れ方がわかります。端末に前回の結果が残っていれば、結果画面で見比べられます。

結果が前と違う・毎回変わる理由

「前に受けたときは回避型だったのに、今日は恐れ回避型だった」という声はよくあります。これは診断が壊れているのではなく、愛着の自己申告がもともといまの関係や状態の影響を受けるものだからです。

研究でも、4年で3割ほどが入れ替わった

カークパトリックとハザンが大人を4年間追いかけた研究では、自己申告の愛着スタイルが同じままだった人はおよそ70%でした(Kirkpatrick & Hazan, 1994。Shaver & Mikulincer による総説での紹介)。そして、型が変わった人には、恋人との関係が始まった・終わったといった関係の状況の変化が結びついていたと報告されています。つまり、多くの人の傾向はある程度安定している一方で、生活の変化とともに型が動く人も珍しくない、ということです。

結果を動かしやすい3つのもの

動かすもの具体例動きやすい軸
いまの恋愛の状態付き合い始め、倦怠期、別れ話の最中、失恋直後不安の軸(とくに関係が揺れている時期)
思い浮かべた相手いまの恋人か、元恋人か、片思いの相手か両方(相手の態度で近さの感じ方が変わる)
ストレスと疲れ仕事の繁忙期、睡眠不足、体調不良、家族の問題回避の軸(余裕がないと一人になりたくなる)

相手によって型が変わるのは自然なこと

愛着の研究では、「一般的な傾向」と「特定の相手との関係での傾向」を分けて測ることがあります。前述の Fraley ほか(2015)も、一般的な愛着と、特定の関係ごとの愛着の両方を分析しています。恋人といるときは不安型なのに、親友といるときは安定型、ということは十分ありえます。この診断は恋愛の場面を中心に尋ねているので、思い浮かべる相手によって結果が変わるのは、むしろ設計どおりの反応です。

愛着タイプは変えられる — 獲得された安定型

診断の結果が不安型や回避型、恐れ回避型だった人に、いちばん伝えたいのはこの節です。愛着のくせは、子どもの頃の経験の影響を受けますが、一生そのまま固定されるものではありません。

つらい育ちでも、安定した愛着を身につけた人たち

ピアソンらは1994年、子どもの頃の親との関係をつらいものとして語りながらも、大人になった現在は安定した愛着のあり方を示す人たちを「獲得された安定型(earned security)」と名づけて調べました。子どもの頃から安定していた人(continuous security)と比べる研究の出発点になった論文です。過去は変えられなくても、過去の意味づけと、いまの関係の結び方は変えられる、ということを示した研究だと言えます。

変化を後押しするもの

型が安定側に動くきっかけとして、研究や臨床でよく語られるのは、安定した相手との長い関係、信頼できる友人や家族、カウンセリングなどの専門的な支援、そして自分のくせを言葉にして理解することです(考察)。この診断を受けて自分の軸の位置を知ることも、その「言葉にする」の小さな一歩になります。具体的な方法は愛着スタイルの変え方、愛着の回復、関係をいったん整え直す考え方は愛着のリセットにまとめています。

タイプ同士の組み合わせ — 恋愛で起きやすいこと

恋愛は二人でするものなので、自分の型だけでなく、相手の型との組み合わせで起きることが変わります。代表的な組み合わせを表にしました。どの組み合わせにも、うまくいく道とこじれる道の両方があります。

組み合わせ起きやすいことこじれたときの形うまくいく鍵
安定型×安定型要望をそのまま伝え合える互いに相手は大丈夫と思い込み、すれ違いに気づくのが遅れる定期的に「最近どう?」と確かめ合う
安定型×不安型不安型が少しずつ安心を覚える安定型が確認の多さに疲れる安心の言葉を先回りして伝える
安定型×回避型ほどよい距離で落ち着きやすい安定型が「本音が見えない」と感じる一人の時間と二人の時間を予定に入れる
不安型×回避型最初は強く惹かれ合う追う→逃げる→もっと追う、の追いかけっこ追う側は待つ練習、逃げる側は戻る時間を伝える練習
不安型×不安型気持ちを伝え合い、密着しやすい互いの不安が伝染し、確認が止まらない二人とも相手以外の支えを持つ
回避型×回避型干渉しない気楽な関係大事な話をしないまま、自然に離れていく話しにくい話題の日を決めておく
恐れ回避型×不安型深い共感で急接近する恐れ回避型が引くと不安型がパニックになる引くときも関係は続くと言葉で示す
恐れ回避型×回避型互いに踏み込みすぎない揺れたとき、どちらも助けを求められない小さな頼みごとから練習する

不安型×回避型の追いかけっこ

なかでも相談が多いのが、不安型と回避型の組み合わせです。不安型が連絡や確認を増やすほど、回避型は息苦しくなって距離を取る。回避型が距離を取るほど、不安型の警報はさらに大きく鳴る。どちらかが悪いのではなく、二人の反応が互いのくせを強め合う循環です。この循環のほどき方は不安型と回避型のくり返し、別れを考えたときの整理は不安型と回避型の別れで詳しく書いています。

相性は「型」より「修復できるか」で決まる

組み合わせの表を見ると、相性の悪い型があるように感じるかもしれません。けれども、実際の関係を左右するのは、すれ違ったあとに話し合って戻ってこられるかです。どの組み合わせでも、修復の手順を二人で持っていれば関係は続けられますし、どんなに型の相性がよくても、修復の手順がなければこじれます(考察)。二人の結果を並べて見たい人は相性診断、話し方の違いは愛着タイプ別のコミュニケーションが参考になります。

恋人の愛着タイプを推測するときの注意

自分の結果が出ると、次は「相手は何型だろう」と気になるものです。ただ、相手の型をこちらで決めてしまうことには、いくつか落とし穴があります。

相手の型は「本人が答えた結果」でしかわからない

この診断は、答えた本人の感じ方を測るものです。あなたが相手のつもりで答えても、それは「あなたの目に映った相手」の結果であり、相手の愛着タイプではありません。相手の型は未確定のまま扱うのが安全です。気になるなら、このページを相手に送って、本人に受けてもらうのがいちばん確実です。

型の名前を相手を責める道具にしない

「あなたは回避型だから冷たい」「あなたは不安型だから重い」という言い方は、相手を理解するためではなく、相手を裁くために型を使っている状態です。型の名前は、相手を変えるためではなく、二人のすれ違いの形を知るために使ってください。回避型の人が見せる態度の見分け方については回避性パーソナリティと回避型の違いも、ラベルの貼りすぎを防ぐのに役立ちます。

愛着タイプの割合 — 研究の数字と当サイトの実数

「自分の型は珍しいのか」も、よく聞かれる質問です。研究で報告された割合と、当サイトの別の診断の実数を並べます。測り方も対象もまったく違うので、数字を直接比べることはできない、という前提で見てください。

調査対象と方法安定型不安型回避型恐れ回避型
ハザンとシェイバー(1987)アメリカの地方紙のラブクイズに答えた最初の620人。3つの文から一つ選ぶ56%19%25%(分類なし)
ミケルソンら(1997)全米の成人から代表性を持つよう選んだ人たち。3分類59%11%25%(分類なし)
当サイトの愛着×MBTI診断(2026年9月27日集計)n=48,423。ネットで自発的に受けた人の自己申告。このページとは別の設問30.0%
(14,537人)
15.6%
(7,536人)
13.7%
(6,639人)
40.7%
(19,711人)

当サイトの数字で恐れ回避型が多い理由の候補

当サイトの64タイプ診断では、最も多いのが恐れ回避型の40.7%で、研究の数字とは大きく違います。理由として考えられるのは、恋愛や人間関係に悩んでいる人ほど愛着の診断を探して受けに来ること(自己選択の偏り)、ネットで気軽に答える形式であること、設問の作りが研究用の尺度と違うこと、の3つです(考察)。この数字は「日本人の4割が恐れ回避型」という意味ではありません。集計の詳細は愛着×性格の実測データ、割合の考え方は愛着スタイルの割合で詳しく見られます。

この診断の分布はまだない(未確定)

このページの18問の愛着スタイル診断は、2026年9月28日に公開したばかりで、回答者の分布はまだありません。そもそも答えを送信しない作りのため、個別の回答は集まりません。分布を示すとしたら、個人が特定できない形での集計の仕組みを別に用意したうえでになります。数字が出るまでは、上の表の研究の割合を目安にしてください。

この愛着診断の限界 — 医学的な診断ではない理由

ここまで仕組みと読み方を説明してきましたが、この診断にははっきりした限界があります。結果を使う前に、次の3点を必ず押さえておいてください。

1. 設問はオリジナルで、研究用の尺度の翻訳ではない

2軸で測るという考え方は ECR(Brennan, Clark & Shaver, 1998)から借りていますが、18問の文面は当サイトが恋愛の場面に合わせて書き下ろしたものです。ECR や改訂版の ECR-R、日本語版の尺度の項目を訳したものではありません。研究で「不安が高い」「回避が高い」と言うときの点数と、この診断の点数は、同じ目盛りではありません。

2. 標準化(信頼性・妥当性の検証)をしていない

研究用の尺度は、多くの人に答えてもらい、同じ人が何度答えても結果が安定するか(信頼性)、本当に測りたいものを測れているか(妥当性)を確かめてから使われます。日本語版の ECR も、中尾・加藤(2004)のように、検証の手続きを経て作られています。この診断はその手続きを経ていません。だから結果はいまの傾向の目安であり、研究や臨床の判断に使える点数ではありません。

3. 自己申告は、自分の見え方に左右される

自分で自分を評価する形式である以上、「こうありたい自分」や、その日の気分が答えに入り込みます。とくに回避の傾向が強い人は、自分の寂しさや不安に気づきにくいため、不安の点が実際より低く出ることがあると考えられます(考察)。結果が実感と違うときは、結果より実感を優先して構いません。

愛着障害・発達障害・うつとの違い

「愛着」という言葉が入っているため、この診断と医学の「愛着障害」を混同する人がいます。ここで違いを短く整理しておきます。どれも自己判断で決めつけず、困りごとが大きいときは専門家に相談してください。

愛着スタイルと愛着障害は別のもの

愛着スタイルは、誰にでもある関係のくせの傾向です。安定型以外の型でも、それだけで病気や障害ということにはなりません。一方、医学でいう愛着障害は、反応性アタッチメント障害などの名前で、主に子どもの頃の養育環境の問題と結びついて診断される状態で、医師が診察して判断するものです。大人の生きづらさとの関係は愛着障害とは、型ごとの話は不安型愛着障害・回避型愛着障害・恐れ回避型愛着障害で扱っています。

発達障害の特性と回避の傾向は見分けがつきにくいことがある

人と距離を取りたい、一人の時間がないと疲れる、という様子は、回避型の愛着でも、自閉スペクトラム症などの発達の特性でも見られることがあります。出どころが違えば、合う工夫も違います。この診断の結果だけで、どちらかを決めることはできません。違いの考え方はASDと回避型の違い、刺激への敏感さとの関係はHSPと愛着で扱っています。

気分の落ち込みが続くと、不安の点は高く出やすい

うつ状態のときは、物事を悪い方向に考えやすくなり、見捨てられ不安の設問にも「とてもそう」と答えやすくなります。2週間以上、気分の落ち込みや興味の低下、眠れない・食べられないといった状態が続いているなら、愛着タイプを考えるより先に、医療機関に相談することを優先してください。

結果を今日から使う — 7日間の小さな練習

診断の結果は、読んで終わりにするより、小さく試してみるほうが役に立ちます。どの型の人でもできる7日間の練習を用意しました。一日一つ、できた日に印をつけるくらいの気軽さで続けてみてください。

  1. 1日目:その日いちばん気持ちが揺れた場面を一行で書く(何があって、どう感じて、何をしたか)
  2. 2日目:揺れたときに体のどこが反応したかを観察する(胸がざわつく、肩が固まる、など)
  3. 3日目:不安型寄りの人は送信を10分待つ、回避型寄りの人は返信を一通だけ早めに返す
  4. 4日目:相手の行動について、悪い解釈以外の説明を3つ考える
  5. 5日目:「いまこう感じている」を、責める言葉を使わずに一文で伝えてみる
  6. 6日目:相手以外の支え(友人、趣味、運動、睡眠)に一つ時間を使う
  7. 7日目:1日目からのメモを読み返し、揺れのきっかけに共通点がないか探す

練習のあとに、もう一度受けてみる

7日間の練習のあとで診断を受け直すと、点が少し動いているかもしれません。動いていなくても、揺れた場面に気づけるようになったなら、それは大きな変化です。愛着のくせを理解するための記事は、愛着と恋愛、愛着スタイルができる原因、愛着タイプ別の失恋からの回復などにまとめています。記事の一覧は愛着トピックスから探せます。

専門家に相談したほうがいいサイン

愛着のくせは、多くの場合、自分で理解して練習することで扱いやすくなります。けれども、次のような状態があるときは、一人で抱えずに専門家や公的な窓口を頼ってください。

  • 恋愛の不安や別れのつらさで、仕事や学校、睡眠や食事に支障が続いている
  • 自分を傷つけたい、消えてしまいたいという気持ちが出てくる
  • 相手から暴力、脅し、行動の監視、お金や性の強要を受けている
  • 過去のつらい出来事を思い出して、強い恐怖や混乱が起きる

相談先

心の不調が続くときは、精神科・心療内科などの医療機関や、各都道府県・政令指定都市にある精神保健福祉センターが相談先になります。パートナーからの暴力や脅しがある場合は、DV相談ナビや警察相談専用電話(#9110)へ。どこに相談すればよいか迷うときの考え方は愛着の悩みの相談先、二人で相談する方法はカップルカウンセリングと愛着で紹介しています。

よくある質問

Q. この愛着スタイル診断は無料ですか?登録は必要?

無料で、会員登録もメールアドレスの入力も必要ありません。答えは端末の中だけで計算され、送信されません。

Q. 何分くらいで終わりますか?

18問で、多くの人は3分ほどで答え終わります。一問に長く迷わず、最初に浮かんだ答えを選ぶのがコツです。

Q. 愛着タイプ診断の結果は当たりますか?

研究で使われている2軸の考え方にもとづいていますが、設問はオリジナルで、信頼性や妥当性の検証はしていません。いまの傾向の目安として使い、実感と違うときは実感を優先してください。境目に近い結果では、となりの型の説明も読むことをおすすめします。

Q. 受けるたびに結果が変わります。どれが本当ですか?

どれも「その時点のあなた」としては本当です。愛着の自己申告は、いまの恋愛の状態や思い浮かべた相手、疲れの影響を受けます。大人を4年間追った研究でも、およそ3割の人の型が変わっていました。落ち着いた日に何度か受け、点の動き方を見るのがおすすめです。

Q. 恋人がいない・恋愛経験がなくても受けられますか?

受けられます。過去にいちばん長く続いた関係か、いちばん心が動いた関係を思い浮かべてください。恋愛の経験がほとんどない場合は、親しい友人や家族との関係を思い浮かべて答えても、近さと距離のくせはある程度わかります。

Q. 恋人の愛着タイプも診断できますか?

この診断は答えた本人の感じ方を測るものなので、あなたが代わりに答えても相手の型はわかりません。相手に知ってもらいたい場合は、このページを送って本人に受けてもらうのがいちばん確実です。二人の結果を並べて見たい場合は相性診断も使えます。

Q. 不安型や恐れ回避型と出ました。愛着障害なのでしょうか?

いいえ、それだけで愛着障害ということにはなりません。愛着スタイルは誰にでもある関係のくせの傾向で、医学の愛着障害は医師が診察して判断する状態です。生活に支障が出るほどのつらさがある場合は、かかりつけ医や精神科、または地域の精神保健福祉センターを頼ってください。

Q. MBTIとはどう関係しますか?

MBTIは物事の受け取り方や判断のしかたの好みを分ける性格の枠組みで、愛着スタイルは親しい人との近さと距離のくせを見るものです。測っているものが違うので、同じMBTIタイプでも愛着タイプはさまざまです。両方を組み合わせて見たい人は、当サイトの愛着×MBTIの64タイプ診断を受けてみてください。

出典と確認範囲

  • ボウルビィ(1969)— Bowlby J. 1969. 愛着と喪失 第1巻『Attachment and Loss, Vol. 1: Attachment』。
  • エインズワースら(1978)— Ainsworth MDS, Blehar MC, Waters E, Wall S. 1978. 『Patterns of attachment: a psychological study of the strange situation』Erlbaum 刊。
  • ハザンとシェイバー(1987)— Hazan C, Shaver P. 1987. 「Romantic love conceptualized as an attachment process」J Pers Soc Psychol 52巻3号 pp.511-524。本文の620人・56%/25%/19%はこの調査の数字。
  • ミケルソンら(1997)— Mickelson KD, Kessler RC, Shaver PR. 1997. 「Adult attachment in a nationally representative sample」J Pers Soc Psychol 73巻 pp.1092-1106。安定59%・回避25%・不安11%。
  • バーソロミューとホロヴィッツ(1991)— Bartholomew K, Horowitz LM. 1991. 「Attachment styles among young adults: a test of a four-category model」J Pers Soc Psychol 61巻2号 pp.226-244。
  • ブレナンら(1998)— Brennan KA, Clark CL, Shaver PR. 1998. 「Self-report measurement of adult attachment: an integrative overview」Simpson JA, Rholes WS 編『Attachment theory and close relationships』Guilford 刊 所収。
  • フレイリーら(2000・ECR-R)— Fraley RC, Waller NG, Brennan KA. 2000. 「An item response theory analysis of self-report measures of adult attachment」J Pers Soc Psychol 78巻2号。分析の対象は1,085人。
  • 中尾・加藤(2004・ECR の日本語版)— 論文名「成人愛着スタイル尺度(ECR)の日本語版作成の試み」、日本心理学会『心理学研究』第75巻 pp.154-159。
  • フレイリーら(2015)— Fraley RC, Hudson NW, Heffernan ME, Segal N. 2015. 「Are adult attachment styles categorical or dimensional? A taxometric analysis of general and relationship-specific attachment orientations」J Pers Soc Psychol 109巻2号 pp.354-368。
  • カークパトリックとハザン(1994)— Kirkpatrick LA, Hazan C. 1994. 「Attachment styles and close relationships: a four-year prospective study」Personal Relationships 1巻 pp.123-142。約70%という数字は、Shaver と Mikulincer が自己報告式の尺度について書いた章(2004年の論集)での紹介で確認しました。
  • ピアソンら(1994)— Pearson JL, Cohn DA, Cowan PA, Cowan CP. 1994. 「Earned- and continuous-security in adult attachment: relation to depressive symptomatology and parenting style」Dev Psychopathol 6巻 pp.359-373。
  • 当サイトの数字: 愛着×性格の実測データのページ。愛着×MBTI診断の48,423人分で、2026年9月27日に集計。このページの18問とは設問が違います。
  • 18問の文面は当サイトが書き下ろしたもので、上に挙げた尺度の項目を訳したものではなく、標準化の手続きも経ていません。ここに書いたことは、医師やカウンセラーによる診断・治療の代わりにはなりません。監修: 臨床心理士。

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📋 この記事について
執筆・編集
愛着MBTI編集部(一般向けの自己理解情報を制作)
監修
臨床心理士 大金令弥。運営・編集責任者本人が監修しています。監修は、タイプの推定や診断の精度を実証するものではなく、医学的な診断・治療ではありません。
最終更新
2026年9月29日
根拠の扱い
本文中に個別の出典リンクがある記述のみ、その資料に基づく説明です。出典が示されていない記述には編集部による整理・解釈が含まれ、研究で確認された事実を示すものではありません。タイプ判定は傾向の整理であり、個人の行動や将来を言い当てるものではありません。
ご注意
本記事は医学的な診断・治療にあたるものではありません。気分の落ち込みや対人関係の困難が続く場合は、医療機関や心理カウンセリングへのご相談をご検討ください。

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